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ほかの誰でもなく自分が勝ちたいからこそ思うこと。前置き長め。

六月。インカレまでもうあと3か月。

 

 

 去年の阪名戦では穴埋めの形で対校クルーに乗せてもらった。前半で水を開けるほどリードしていたがスパートまで息がもたず後半でまさに破竹の勢いで迫る名古屋大学から逃げ切ることが出来なかった。

その時感じたのはどれだけ力をかけても1ストロークごとに差を詰められる恐怖、刺されたあとにここから巻き返すのは不可能だという絶望感だった。

 為す術なくただ自分がのまれるあの感覚は、自らの未熟さを気づかせ、「乗っていたのが自分だったから」勝てなかったのではないか、という感情を与えるものであった。

 

 その1週間後の関西選手権では僕が抜けて篠原さんが入った対校クルーが優勝という快挙を成し遂げた。同じ大会で僕は準決勝敗退。正直、一分として喜ぶことは出来なかった。

 

 無力。ただ無力。

 

 我武者羅に練習し、ATよりもUTに力を入れた。最後までフルパドルを出し続ける持続力。この1年間の目標をそこに設定した。

 

 

 時は過ぎ、インカレ。ダブルスカル。艇上のUTでは対校フォアよりも速くなり、2000mで並べても勝つ自信はあった。クルーは最上回の徳舛さん。対校以上の戦績、を目標のひとつに入れ戸田へ漕ぎ出した。1艇上がりの予選ではスポ選の慶應や東経を抑え、岐阜経と一騎打ち。数秒及ばす敗復行きとなったがレベルの高いダブルで確かに得られた手応えに高揚していた。

 

 2艇上がりの敗退は予選タイムとしてはかなり余裕のある組。勝利を確信していた。

…結果は3位。

恐らく予選で力を出し切れずにいたのであろう東京医科歯科に第1クォーターから勝てず、敗退。

試合後に啜り泣く徳舛さんの背中を見て、僕はここではじめて、

 

この人はこれが現役最後の試合なのだ、

 

ということを実感したのだった。

 

 

 強い艇に乗せてもらえればもらえるほど感じるのはその大会が最後となる人の存在である。

去年の阪名戦にしても去年のインカレにしても最上回生や、事情があって続けられない人にとっては現役最後の阪名戦、最後のインカレ。

自分が勝ちたいと強く思っているからこそ、そのような人達の試合にかける思いが強く感じられてしまう。

 

そこで必然的に生まれる同じ艇に乗せてもらう責任。

 

自分が無力だというだけでは済まされない。「乗っていたのが自分でなければ」という事態は全力で避けなければ。

 

 

 同じクルーとしてお世話になり、最終シーズンを迎える人達の努力の数年間に結果を添えられないかもしれないという重圧、それが僕が感じるようになった試合の重みだった。

 

 

 今年の朝日レガッタでは誰のせいでもなかったにしても、与えてしまった除外の結果。

船台に戻ることが億劫になり、情なさからマネやコーチの顔を見ることが出来なくなるあのどこまでも沈むような感覚を味わせることとなった。

 

 だからこそ、今年の阪名戦は負けるわけにはいかなかった。冬場に磨いた技術と体力、春先に体感したユニフォーミティと余裕感。全てをぶつける大会に。対抗戦という意味合いだけではなく、朝日で結果を残せなかった対校クルーの第一歩にしたいという意気込みを秘かに持っていた。そのこともあり勝てた時の喜びは相当なものだった。対校クルーとしては初勝利、また対校として初めて上回生の勝ちに貢献できた試合だったのだ。

 

 これで最後となる、下回生として迎えるシーズン。次に迫る関西選手権までに、まだ下回生が出来ることは何か。残された時間はもうほとんどない。

 

3回生漕手 林雄大

大阪大学ボート部 * - * 07:46 * comments(0)

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